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現場・労働安全

エックス線作業主任者 免許試験ガイド

エックス線作業主任者

産業用エックス線作業の被ばく防止を担うための国家資格です。

医療用または波高値による定格管電圧が1,000kV以上の装置を除くエックス線装置を用いる作業などでは、管理区域ごとに免許を受けた作業主任者の選任が必要です。装置・遮へい・測定・生体影響・法令を、安全管理の流れとして学びます。

情報確認日:本文更新日:

令和7年度 受験者

6,064人

全国の学科試験

令和7年度 合格率

45.7%

合格者2,771人

問題数

40問

4科目各10問・五肢択一

試験時間

4時間

全科目受験・休憩なし

合格基準

各科目40%以上、かつ合計60%以上

1科目でも40%未満は不合格

試験概要

試験概要

試験形式、受験条件、費用など、申し込み前に必要な情報を紹介します。

対象となる役割

管理区域ごとに選任

対象作業では、事業者がエックス線作業主任者免許を受けた者から選任します。

試験形式

学科・五肢択一式

40問のマーク式で、実技試験はありません。

試験時間

4時間・休憩なし

生体影響の1科目免除者は3時間、測定と生体影響の2科目免除者は2時間です。

合格基準

各科目40%以上、かつ合計60%以上

免除された科目を除き、科目別基準と総合基準の両方を満たします。

受験資格

不要

学歴・実務経験の制限はありませんが、本人確認証明書が必要です。

科目免除

資格により1科目または2科目

第二種放射線取扱主任者免状は測定・生体、ガンマ線透過写真撮影作業主任者試験合格者は生体が免除対象です。

無試験の免許ルート

対象資格あり

診療放射線技師、原子炉主任技術者、第一種放射線取扱主任者は、要件により試験合格以外の免許交付対象です。

年齢

受験制限なし・免許は満18歳以上

満18歳未満はエックス線作業主任者免許を受けられません。

試験手数料

8,800円(非課税)

労働安全衛生法に基づく免許の学科試験共通手数料です。

日程・会場

受験地ごとに異なる

令和8年度は各センター・試験場で年1〜6回。受付状況と最新日程を確認します。

法令改正

令和8年4月に職務追加

令和9年10月にも追加施行予定です。試験科目自体は変更なしとされていますが、受験時点の現行法令を確認します。

申し込みから試験当日まで

科目免除や無試験の免許交付対象を先に確認し、必要な試験範囲と添付書類を確定します。

  1. 1

    受験・免許ルートを確認

    保有資格により、全科目受験、1・2科目免除、無試験の免許交付対象のどれに当たるか確認します。

  2. 2

    試験地と日程を選ぶ

    各安全衛生技術センターと東京・大阪試験場の日程、受付状況を確認します。

  3. 3

    オンラインまたは書面で申請

    科目免除を使う場合は、免状や合格通知書の写しなど所定書類を添付します。

  4. 4

    学科試験を受験

    受験区分に応じて40問・4時間、30問・3時間、20問・2時間のいずれかで受験します。

  5. 5

    合格後に免許を申請

    合格通知書を受け取った後、必要書類をそろえて都道府県労働局長へ免許交付を申請します。

難易度の目安

難易度と合格基準

令和6年度45.1%、令和7年度45.7%と合格率は安定しています。ただし管理・測定の計算を捨てると科目別40%を割りやすく、法令・生体影響も似た記述の取り違えがあるため、4科目を均等に6割へ近づける設計が必要です。

受験者数と合格率の推移

受験者数合格率
受験者数と合格率の推移02,0004,0006,0008,000受験者数(左軸)合格率(右軸)R6R7

グラフは横に動かすと、各年度の数値を大きく読めます。

出題構成

40問・100点の配点

各科目10問ですが、配点は管理30点、法令20点、測定25点、生体影響25点です。

エックス線作業主任者試験の科目別配点割合管理法令測定生体影響

分野

問題数

配点比

科目40%・計60%

管理

10問

30.0%

6問

法令

10問

20.0%

6問

測定

10問

25.0%

6問

生体影響

10問

25.0%

6問

頻出テーマ

主な出題分野

試験は管理、法令、測定、生体影響の4科目・40問です。公表問題では、距離や減弱の計算、測定器の特性、管理区域と線量限度、DNA損傷や臓器影響までが五肢択一で問われています。

エックス線の発生・エネルギー・装置

連続線と特性線、管電圧・管電流、焦点、ろ過板、照射筒、各種工業用装置を判断します。

間違えやすいポイント:管電圧と管電流が、最大エネルギー・線量・波長へ与える影響を混同することです。

距離・減弱・遮へい・散乱

逆二乗則、減弱係数、半価層、透過後線量率、散乱線の方向と遮へい材を扱います。

間違えやすいポイント:単位換算を後回しにし、距離の二乗や指数減弱を使う条件を取り違えることです。

管理区域・線量限度・主任者職務

区域設定、標識、立入管理、測定器の装着、事故時措置、作業主任者の選任と職務を確認します。

間違えやすいポイント:対象者、期間、線量の種類、報告先を別々に暗記して主語を落とすことです。

健康診断・作業環境測定・記録

実施対象、頻度、省略条件、記録項目、保存期間、監督署への報告を区別します。

間違えやすいポイント:健康診断と作業環境測定の頻度・保存期間を取り違えることです。

オリジナル例題で確認する出題のポイント

掲載している例題は、主な出題分野を理解するために当サイトが作成したものです。公式問題や過去問題を転載したものではありません。

管理

半価層による減弱

オリジナル例題

あるエックス線の線量率が80μSv/hです。同じ材質の遮へいを2半価層分通過した後の線量率はいくらですか。

  1. 1. 5μSv/h
  2. 2. 10μSv/h
  3. 3. 20μSv/h
  4. 4. 40μSv/h
  5. 5. 80μSv/h

答え: 20μSv/h

1半価層ごとに半分となるため、80×1/2×1/2=20μSv/hです。

測定

サーベイメータの読み方

オリジナル例題

サーベイメータで測定点を変えた直後の対応として、最も適切なものはどれですか。

  1. 1. 移動直後の瞬時値を読む
  2. 2. 時定数に応じて指示が安定するまで待つ
  3. 3. レンジを確認せず最小に固定する
  4. 4. 検出器の向きを常に無視する
  5. 5. 校正状況を確認しない

答え: 時定数に応じて指示が安定するまで待つ

指示値には応答時間があります。測定器の時定数と測定目的を確認し、安定した値を読みます。

学習の要点

学習のポイント

エックス線が発生し、物質や距離によって弱まり、測定器で数値化されるまでの仕組みを理解します。その上で、法令に基づく管理方法と人体への影響を学びます。計算式、測定器、法令上の数値、生体用語をこの順に関連づけると、選択肢の誤りを理由とともに判断しやすくなります。

学習計画

学習の進め方

各科目で40%以上、合計で60%以上を取れるよう、計算問題と知識問題を並行して学びます。

基本の学習順序

  1. 1

    放射線の物理と単位を理解する

    エネルギー、波長、距離の逆二乗、減弱、半価層、吸収線量(Gy)・実効線量(Sv)の関係を言葉と式で学びます。

  2. 2

    被ばく低減の計算を練習する

    装置、散乱、遮へい、距離、照射時間の条件から、線量がどう増減するかを計算します。

  3. 3

    測定器の用途と誤差を比較する

    電離箱、GM(ガイガー・ミュラー)計数管、シンチレーション検出器、個人線量計を、用途・特徴・補正方法で区別します。

  4. 4

    法令と人体への影響を覚える

    法令上の数値・期間・担当者を確認し、人体への影響は原因、しきい値、臓器の順に学びます。

試験直前の確認事項

管理

管電圧・管電流、逆二乗、半価層、減弱係数、散乱、遮へいの増減関係を確認します。

  • 式を選ぶ前に単位をそろえる
  • 距離は二乗で効くことを確認する
  • 半価層の回数を数える
管電圧逆二乗減弱遮へい

法令

管理区域、線量限度、健康診断、作業環境測定、事故時措置、主任者職務を現行法令で確認します。

  • 対象者と期間を主語ごと確認する
  • 令和8年4月施行分を確認する
  • 令和9年10月予定分と混同しない
区域限度頻度保存期間改正

測定

検出器の原理・用途・弱点と、時定数、標準偏差、分解時間、実効線量算定を確認します。

  • 測定器名を用途と結ぶ
  • 式の分母・単位を確認する
  • 測定値の補正理由を説明する
検出器時定数分解時間線量算定

生体影響・受験実務

影響の分類と臓器別特徴を確認し、受験区分、時間、本人確認書類、会場を最終確認します。

  • 組織反応と確率的影響を区別する
  • 科目免除の有無を確認する
  • 受験票と本人確認書類をそろえる
感受性しきい値臓器影響受験区分